こんにちは、山田まみこです。
20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。
ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方
実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。
今日は
「質問の仕方で人生が変わる?」
というテーマでお話しします。
人とのコミュニケーションにおいて、どのように質問するかが、
私たちの人生に大きな影響を与えることをご存知でしょうか?
特に、プロフェッショナルな現場や経営者として、
適切な質問をする力は成功を左右する重要な要素です。
本記事では、脳科学の観点を交えつつ、
質問の仕方によって変わる思考や行動について、具体的な事例を交えながらご紹介します。
女性経営者として、また海外で起業する際に重要な「質問力」の使い方を深掘りします。
「どうやって?」と問いかける重要な理由
私が常に意識しているのは、相手に質問する時に「
なぜ?(Why?)」ではなく「どうやって?(How?)」という問いを使うことです。
この違いは思考プロセスに大きな影響を与えます。
「なぜ?」という質問は問題の原因を探るためのものであり、
答えは後ろ向きのものになりがちです。
しかし、「どうやって?」という質問は
未来を見据えた解決策を促し、前向きな思考を生み出します。
私たちの脳は「空白を埋める」という性質を持っているため、問いかけられた質問に対して
Google検索のように自然に答えを探し始めます。
例えば、ある同僚がプロジェクトの進行が遅れている場合、
「なぜ進まないの?」と聞くと、その理由や問題点ばかりが浮かびます。
しかし、「どうやって進めることができる?」と問えば、
解決策やアクションプランが生まれる可能性が高くなります。
こうした質問の切り替えは、特に経営の場面で有効です。
質問がもたらす変化の実例
子育てにおける質問の効果
私の息子が小学校高学年の時の話です。
彼は明るく元気な性格ですが、勉強となると興味を持たないことが多く、
家での宿題や復習の時間が苦痛に感じられているようでした。
以前の私は、子供が勉強をしないと焦りから
「どうして宿題をやらないの?」
「いつ勉強するの?」
という質問をぶつけることが多かったです。
この質問の意図は、理由を引き出し、問題の原因を見つけることでしたが、
息子は「つまらない」「何もわからない」「疲れている」
という否定的な答えを返すばかりでした。
彼の答えを聞くたびに、私自身もイライラし、
何かを強制するような空気が流れ始めるのを感じました。

そんな時、ある本で「質問の仕方を変えると相手の反応が変わる」という考え方を知り、
私は試しに
「どうすれば勉強がもっと楽しくなるかな?」
という質問をしてみることにしました。
この質問は、息子自身に解決策を考えさせるよう促し、
私が押し付けるのではなく、彼が自分で行動を選ぶという構図に変わりました。
最初は戸惑っていましたが、彼はしばらく考えて
「好きな音楽をかけながらやったらどうかな?」
「今度、友達と一緒にやるのはどう?」
「近所のスターバックスで宿題をやってみたい」
と自分なりの提案をしてくれるようになりました。
その結果、少しずつ彼が自発的に勉強に取り組む姿勢が見え始めました。
音楽を聴きながら宿題を進めるようになり、
時には自分でタイマーを使って
「30分勉強して、その後にゲームをする」
というルールを作ったりもしました。
さらに、勉強そのものに対する拒否感も少しずつ薄れ、
親子の会話も以前のような否定的なやり取りではなく、
むしろ「どうしたらもっと上手にできるか?」
という建設的な話に変わっていきました。
質問の仕方一つで、親子関係や子供の自主性が
これほどまでに変わるとは思いませんでしたが、
今ではこのアプローチが勉強に限らず、他の生活面でもポジティブな影響を与えています。
ビジネスパートナーとのやり取り
私が経営する会社では、数年前にアジアの新しい市場に進出するプロジェクトを立ち上げました。
私たちは事前に入念な市場調査を行い、
現地の消費者ニーズや競合他社の状況を分析しましたが、思ったほどの成果が得られませんでした。
特に初期の売り上げが予想を大きく下回り、チーム内では不安と疑念が広がっていました。
リーダーたちはミーティングの場で
「なぜうまくいかないのか?」
と問い詰めるような空気が漂い始め、
リサーチの結果やアプローチそのものに対する批判的な声が上がるようになりました。

このままではネガティブな思考がチーム全体に広がり、
士気が低下することを懸念した私は、あるミーティングで
「どうすればこの市場で成功できるのか?」
という質問を投げかけることにしました。
この質問は、失敗の理由に焦点を当てるのではなく、
未来に向けて新しい解決策を見つけ出すことにフォーカスさせる意図がありました。
すると、驚くほど短期間でチームの雰囲気が変わりました。
メンバーはそれまでの否定的な態度から一転し、
積極的に新しいアイデアを提案し始めました。
例えば、現地消費者の文化に根ざしたマーケティングキャンペーンを展開する案や、
現地パートナーとのコラボレーションによるブランドの信頼性向上、
また、消費者との直接対話を増やすためのポップアップイベントの実施など、
具体的な施策が次々と提案されました。
その中でも、特に現地のインフルエンサーを起用したプロモーション活動が大きな効果を発揮し、
短期間で売り上げが回復しました。
この経験から、単に問題を分析して批判するのではなく、
前向きな問いかけが新たな道を切り開く原動力になることを強く実感しました。
質問の持つ力は、組織全体のパフォーマンスを大きく左右し、成功へと導く鍵となるのです。
海外での起業の経験
私は20代で、海外で起業するという大きな決断をしました。
まだビジネスの経験も浅く、現地の文化や市場ニーズに対する知識も限られていました。
特に苦労したのは、ビジネスの進め方が日本と大きく異なる点です。
商談の進め方や、契約交渉のプロセス、
さらには人間関係の築き方まで、何もかもが私にとっては未知の領域でした。
特に初めの頃は「なぜこの国ではこんなに違うのだろう?」
という疑問ばかりが頭に浮かび、
現地のやり方に対する違和感や戸惑いが日増しに強くなっていました。
失敗するたびに焦りや不安が募り、自分の選んだ道に疑念を抱くこともありました。
しかし、ある時、ビジネスの先輩から
「文化や習慣の違いに対して文句を言うのではなく、
どうやってその違いを乗り越えられるかを考えてみなさい」
というアドバイスを受けました。
この言葉が私のマインドセットを大きく変えました。
そこで私は、「なぜこんなに違うのか?」ではなく、
「どうすればこの違いを活かし、成功へとつなげられるか?」
という問いに切り替えることにしました。
具体的には、現地の文化やビジネス慣習を深く学ぶために、
現地で成功しているビジネスマンと積極的に交流し、
彼らから直接アドバイスをもらうようになりました。
また、現地のスタッフを信頼し、彼らの知識や経験を最大限に活かすことで、
ビジネスモデルを現地仕様に適応させることができました。

例えば、ある製品の販売戦略を大幅に変更し、
現地の消費者により響くようなプロモーション活動を展開しました。
また、現地のコミュニティに深く関わることで、信頼関係を築き、
その結果、ビジネスの基盤が強固なものとなっていきました。
このように、文化や市場の違いに対して不満を抱えるのではなく、
それを乗り越えるための具体的な方法を考えることで、
当初は困難に思えた海外ビジネスも次第に軌道に乗り、
最終的には安定した成長を遂げることができました。

質問の仕方一つで、私のビジネスキャリアは大きく変わり、成功への道が切り開かれたのです。
これらの事例を通して、質問の仕方が人々の行動や思考を変え、
結果として望む未来を創造する強力なツールであることが明確になりました。
質問一つで人生が変わるかもしれない…
これは決して誇張ではなく、実際に体験してきた真実です。
良質な質問がもたらすプロフェッショナルな思考法
プロフェッショナルとしての成長には、適切な質問力が不可欠です。
「なぜ?」ではなく「どうやって?」を意識することで、
問題解決力や創造的なアイデアを引き出すことができます。
特にリーダーシップを発揮する場面では、
チームメンバーに対してもこの質問のアプローチを用いることで、
彼らの成長を促進することができます。
特に幹部社員は、自分たちがリーダーとして部下を指導する機会があるため、
「どうやって?」と問うことで、前向きな思考になるよう指導しています。
また、経営者として、多くの場面で
「どうやって成功させるか?」という問いを自らに投げかけてきました。
この思考法は、ただ問題を指摘するだけではなく、
解決策を見つけるための前向きなアプローチを常に提供してくれるのです。
こうした姿勢は、どんな職業においても役立つはずです。
質問の力で人生を変える具体的方法
日々の生活や仕事で、
自分自身に「どうやってこの問題を解決できるか?」と問いかける習慣を身に着けましょう。
これにより、解決策を探る癖がつき、自己成長を促します。
同僚や家族、友人に対しても
「どうやったらこれを実現できるか?」という質問を投げかけることで、
相手の思考を前向きにさせ、より良いコミュニケーションが生まれます。
ビジネスの場で、チームに対して「どうすればこのプロジェクトを成功させられるか?」
という質問を活用することで、
メンバー全員が解決策を考える機会が増え、チーム全体の成長に繋がります。

質問の力を活かしたコミュニケーションの具体的なステップ
質問がもたらす影響を理解したら、
次にどのように日常生活や仕事の場でその力を最大限に活用できるかを考えましょう。
具体的なステップを踏むことで、自然に質問力が身に付きます。
ステップ1. 質問の質を意識する
最初のステップは、どんな質問をしているのか自分自身で意識することです。
多くの人は日常の会話で無意識に「なぜ?」を使っています。
「なぜ遅れているのか?」「なぜこうなったのか?」など、
原因を探る質問をしてしまいがちです。
この質問を意識的に変え、
代わりに「どうやって進めるのか?」「どうすれば解決できるのか?」と問うようにすることで、
会話の流れが一変します。
例えば、あるプロジェクトが期日通りに進んでいない場合、
「なぜ遅れているのか?」と問い詰めるのではなく、
「どうすればスケジュールを取り戻せるか?」と聞けば、
すぐに改善策を考える方向に話が進みます。
小さな一歩かもしれませんが、
この質問の質の変化が日々の業務における大きな効果をもたらします。
ステップ2. クリティカル・シンキングを促す
「どうやって?」という質問は、
クリティカル・シンキング(批判的思考)を引き出すための強力なツールです。
クリティカル・シンキングとは、物事を分析的に考え、問題の本質を見極め、
最適な解決策を見つけるための思考法です。
これは、特に海外での起業や多文化環境において重要なスキルです。
私自身、海外でビジネスを立ち上げた際、初めての市場に適応する必要がありました。
その時、単に「なぜこの市場は難しいのか?」と考えるのではなく、
「どうやってこの市場で成功できるか?」と問いかけたことで、
さまざまな視点から新しいアプローチを考えられるようになりました。
結果的に、現地の文化やビジネス慣習を理解し、
ローカルに合わせた戦略を構築することで、成功を収めることができました。
ステップ 3. チームメンバーの成長を促す
リーダーとして、質問の力をチームメンバーの成長に活用することも非常に効果的です。
指示を与えるだけではなく、
メンバーに「どうすれば目標を達成できるか?」と問いかけることで、
彼らの自主性と責任感を引き出すことができます。
例えば、あるプロジェクトで新しいアイデアが必要な時、
私は「なぜこの方法がうまくいかないのか?」と問うのではなく、
「どうやったら、これがうまくできるのか?」とメンバーに問いかけました。
すると、メンバーは積極的に解決策を考え、
意欲的にプロジェクトに取り組むようになりました。
このプロセスを繰り返すことで、
メンバー自身が問題解決能力を身に着け、より強力なチームへと成長しました。
まとめ
質問の力を日常生活や仕事に取り入れ、
前向きな変化を起こすことで、人生を大きく変えることができると信じています。
今日の記事が皆様のお役に立てれば幸いです。