こんにちは、山田まみこです。
20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。
ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方
実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。
「経験にまさる学びはない」とは、多くの経営者やビジネスパーソンが口にする言葉です。
しかし、これを実感として理解するには、
実際に現場で学び、行動を伴った気づきを得る必要があります。
特に私は、年末恒例の挨拶回りを通じて、この言葉の真意を強く感じています。
この季節、お客様との直接的な交流から得られる学びは、
経営者としての私自身、そして会社全体にとって計り知れない価値を持っています。
本記事では、実際の経験を交えながら、経験から学ぶことの重要性、
具体的な事例、そしてそれがいかにビジネスの成功につながるかを掘り下げていきます。
なぜ経験からの学びが重要なのか?
理論だけでは得られない「肌感覚」
ビジネス書やセミナーからの学びも重要ですが、
それだけでは「実際に使える知識」に変えることはできません。
現場に足を運び、取引先と直に接することで、
理論では理解できない課題や新たな可能性を発見することができます。
行動を通じて得る洞察力
経験を積むことで、状況に応じた判断力や柔軟な対応力が養われます。
この洞察力は、報告書やデータ分析だけでは得られません。
現場に身を置き、そこに存在するリアルな課題や成功例に触れることで、
自分自身の意思決定にも具体性が生まれます。

挨拶回りで得た学びの具体例
具体例1:新たな市場ニーズの発見~地方製造業との対話から生まれたチャンス
年末に訪問したのは、地方で独自の製品を製造・販売する中小企業の工場でした。
挨拶を交わした後、社長がこんな話を切り出しました。
「御社の製品、実は我々の製造プロセスの中で、こういう使い方をしているんですよ。」
そこで提示されたのは、私たちが本来意図した用途とは全く異なる使い方でした。
驚きながらも詳しく伺うと、この使い方が業界特有の課題を解決し、
生産性を向上させているとのことでした。
さらにヒアリングを進めると、この用途が他の同業他社にも適用可能であることが分かりました。
その後、以下のような具体的な行動を取ることで、この学びを事業の成功につなげました。
お客様が提示した用途に特化した製品の開発を開始。
まずはその企業で試験運用を実施し、フィードバックを収集。
その企業をモデルケースとして、近隣の同業他社にもアプローチ。
結果として、この新用途を基盤にした製品は市場に受け入れられ、
年間売上が20%増加する成果を上げました。
具体例2:サービス改善の糸口~現場スタッフとの意見交換から見えた課題
ある大手企業を訪問した際、サービスを実際に利用している
現場スタッフの方々と直接話す機会を得ました。
まずは通常の年末の挨拶を済ませた後、工場長が現場のスタッフを呼んでくれました。
そこで出たのがこんな声です。
「このサービスの○○機能、たしかに便利なんですが、
実際に操作する側としてはちょっと分かりにくい部分があります。」
当初はその機能に問題はないと考えていましたが、
詳しく聞き込むと、操作説明書の表現がわかりにくいことや、
初期設定時のサポート体制が不足していることが課題でした。
訪問後、以下のような改善を迅速に進めました。
現場スタッフが簡単に理解できるようにイラストや操作手順を具体化。
操作トレーニングを手軽に受けられる動画を制作。
初期段階での課題解消を迅速化。
これらの取り組みにより、次年度の満足度アンケートでは、
該当機能の「使いやすさ」に関する評価が40%以上向上し、導入継続率も大幅に上昇しました。
具体例3:信頼関係の再構築~過去のトラブルからのリカバリー
ある訪問先では、数年前に取引上のトラブルがあり、それ以来受注が減少していました。
しかし、私はこの機会を逃さず、改めて訪問することを決意しました。
訪問当日、社長は少し驚いた表情を見せましたが、しばらくすると笑顔で迎えてくれました。
「直接お会いするのは久しぶりですね。こうやって来てくれるのはありがたいです。」
その後、取引量が減少した原因について率直な意見交換ができました。
原因は主に以下の2点でした。
この場で私は真摯に謝罪し、次のような対策を提案しました。
お客様の問い合わせや要望に即時対応する体制を構築。
定期的に直接コミュニケーションを取ることで、信頼関係を再構築。
その企業の特別な要望に応じたサービスを提供。
これらの対応により、翌年には取引量が完全に回復し、
現在ではトップクラスの取引先として良好な関係を築いています。

具体例から得られた教訓
これらの経験を通じて得られた教訓は以下の通りです。
お客様の現場に足を運ぶことで、問題やニーズを具体的に把握できる。
訪問後のフィードバックを活かし、即座に改善策を実行することが成果を生む。
直接対話を通じて、真摯な姿勢を示すことが長期的な信頼関係の礎となる。
これらの具体例は、単なる挨拶回りを超えた成長の機会を提供してくれる
貴重な場であることを物語っています。
訪問の効果を最大化するためのポイント
ポイント1 現場を観察する心構え
ただ会話をするだけでなく、現場で何が起きているかをよく観察してください。
製品の使用方法や従業員の作業フロー、オフィスの雰囲気など、
細かい部分にも目を向けることで新しい発見が生まれます。
ポイント2 フィードバックを逃さない姿勢
どんな些細な意見や要望も聞き逃さず、改善につながるヒントとして受け止めましょう。
お客様がわざわざ口にする意見は、他の多くのユーザーも感じている可能性があります。
ポイント3 訪問後のフォローアップを徹底する
訪問で得た情報をそのままにせず、会社に持ち帰り具体的な行動に移すことが重要です。
また、訪問先への報告や感謝のメッセージを送ることで、
信頼関係をさらに強固なものにできます。

挨拶回りを通じた経験が成長を促す理由
自分自身を客観視する機会
お客様との対話を通じて、自社の強みや課題を外部の視点から確認することができます。
これにより、ビジネスパーソンとしての判断基準がさらに洗練されます。
感謝の気持ちを伝える重要性
直接訪問することで、お客様に対する感謝の意をより深く伝えることができます。
この行為が、ビジネスにおいて強固な信頼関係を築く基盤となります。
まとめ
現場での経験から得られる学びは、理論だけでは到達できない具体的な洞察をもたらす。
新市場の開拓、サービス改善、信頼関係の再構築など、経験を活かした事例は多岐にわたる。
お客様への挨拶回りは、感謝の気持ちを伝えると同時に、自分や会社を成長させる場である。
訪問後のフォローアップや共有を徹底し、学びを次のアクションに繋げることが成功の鍵。
「経験にまさる学びはない」という言葉を、ぜひ皆さんも日々の行動に活かしてください。
その経験が、次なるビジネスのチャンスや自身の成長をもたらすきっかけになるはずです。