こんにちは、山田まみこです。
20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。
ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方
実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。
私は20代で海外で起業し、20年以上ビジネスの最前線で働いてきました。
その中で、多くの社員、パートナー、そして自分自身に対して、
モチベーションが常に必要かという問いを考え続けてきました。
結論として言えるのは、「モチベーションが低くても、成果は出せる」ということです。
そして、成果を出し続けるために本当に必要なのは、
モチベーションではなく「プロ意識」だということを実体験から痛感しています。
モチベーションに頼らない働き方とは?
よくビジネスセミナーなどで
「どうやって社員のモチベーションを上げるか」
という話題が取り上げられますが、
私はいつもその話を聞きながら、少し違和感を覚えます。
確かに、モチベーションが高い状態であれば仕事に意欲的に取り組むことができ、
短期的には良い結果が出るかもしれません。
しかし、私は実際にモチベーションが低い時でも、
プロ意識を持って仕事を遂行すれば十分な成果を出せるという経験を何度もしてきました。
外的要因によるモチベーションの一時的な効果
企業経営者として、私は多くの社員のモチベーション管理をしてきました。
昇給やボーナス、インセンティブなど、
外的な報酬を与えることで一時的にやる気が上がることはあります。
しかし、その効果は一時的な物で長続きしませんでした。
例えば、私の会社では、業績が好調だった年に全社員へボーナス+特別な報奨を支給しました。
その瞬間はみんな喜び、仕事に対する熱意も一時的に増しました。
しかし、数ヶ月後には慣れてしまったのかその効果は薄れ、
業務のパフォーマンスは元に戻ってしまいました。
この経験から、私は外的な要因にだけに頼っても、
長期的な結果を期待するのは難しいと実感しました。
内的要因による持続的なモチベーション
一方で、内的なモチベーションがある社員は、
環境や報酬に左右されず、常に高い成果を出し続けています。
例えば、私があるプロジェクトを立ち上げたとき、
自ら学び続けることに喜びを見出している社員がいました。
彼は、新しい技術やスキルを学ぶことに情熱を持ち、
どんな困難な状況でも諦めずに挑戦し続けました。
彼の成果は外的な報酬ではなく、
自分の成長や新しい分野への挑戦への強い欲求に基づいていました。
結果として、彼はチーム内で最も安定した成果を出し続けました。
このような内的要因が持続的なモチベーションを支え、長期的な成功に繋がると感じます。

プロ意識の重要性 – 20年以上の経験から得た教訓
私自身、海外で起業し、時には文化や言語の違い、
ビジネス習慣のギャップに悩まされることもありました。
その度に、モチベーションが低下する瞬間がありました。
しかし、そのような時でも成果を出し続けることができたのは、「プロ意識」があったからです。
私が20代で海外に飛び出して起業した時、
周囲のサポートやアドバイスに頼れない状況が多々ありました。
それでも、自分自身に厳しい基準を設け、
「どんな状況でも最善を尽くす」という姿勢を貫くことで、
事業を成功に導くことができたのです。
プロ意識を高めるための具体的な方法
私が長年経営者として活動してきた中で学んだ最も重要な教訓の一つは、
「プロ意識」は自然に生まれるものではなく、
意識的に育てなければならないということです。
特に海外で事業を展開する際には、
現地のビジネス文化や期待に応えるための高い基準が求められるため、
プロ意識を高めることは極めて重要な要素となります。
私自身や、私の会社の社員たちが
このプロ意識を培ってきた具体的な方法を以下に詳しく述べます。
自分自身に厳しい基準を設ける
プロ意識を高めるための第一歩は、
自分自身に対して常に高い基準を設け、その基準を守り続けることです。
どんなにモチベーションが低下していても、
プロフェッショナルとしての姿勢を崩さないことが大切です。
私自身、言葉だけではなく仕事の姿勢を社員に見せ続けています。
私自身の経験からも、この考え方が非常に重要であることを痛感しています。
例えば、私が初めて海外市場に進出した際、
現地での初めてのクライアントとの打ち合わせが予定されていました。
その日、体調が非常に悪く、気分も乗らない状態でした。
仕事をキャンセルすることも選択肢にありましたが、
「プロとしての責任を果たす」という信念から、
予定を変更せずに全力で取り組むことを決めました。
その結果、クライアントからの信頼を得ることができ、
長期的なビジネスパートナーシップを築くことに成功しました。
後にそのクライアントは、私の真摯な姿勢に感銘を受けており、
彼らが信頼できるビジネスパートナーとして私を選んだ理由は、
単なる商談内容ではなく、私のプロフェッショナルな姿勢にあったと話してくれました。
この経験は、どんな状況でも自分に対する
厳しい基準を守り抜くことの重要性を再確認させてくれました。

持続可能な目標設定と達成へのプロセス
自分自身に高い基準を設けるだけではなく、
それを達成するための明確な目標設定と道筋を持つことも、
プロ意識を育てる上で不可欠です。
単に「ベストを尽くす」と考えるのではなく、
達成可能な具体的な目標を設定し、
それに向けたプロセスを丁寧に組み立てることが必要です。
私は常に目標を設定し、
その目標に向けての進捗を確認するために定期的に自己評価を行っています。
例えば、ある年、私は新しい地域に事業を拡大することを目標に掲げました。
新規開拓のための市場調査から、人脈構築、さらに新しいオフィスの開設まで、
各プロセスに対して具体的な期限と基準を設けて計画を進めました。
このように、具体的かつ実行可能な目標を設定し、
それに向けた行動を積み重ねることで、プロ意識が自然と養われていくのです。

教育と環境づくりの重要性
プロ意識を育てるためには、個人だけでなく、
組織全体における教育と環境づくりも非常に重要です。
特にリーダーとしての立場にある私が心掛けているのは、
私自身が常に学び続け、成長し続けることです。
また、社員が自己成長に向けた高いモチベーションを持ち、
プロ意識を高められるような環境を提供することです。
私の会社では、社員一人ひとりに対して明確な目標と基準を設定し、
それを達成するための支援を惜しみません。
例えば、新入社員には、まずプロフェッショナルとしての心構えを教え、
その後具体的なスキルや業務内容についてのトレーニングを実施します。
このトレーニングでは、単に技術的なスキルを教えるだけでなく、
プロとしての姿勢や仕事に対する責任感についても徹底的に教育します。
また、定期的にフィードバックセッションを開催し、
社員が自分の成長を実感できるような環境を整えています。
社員が自らの仕事に誇りを持ち、高いプロ意識を持ち続けられるよう、
私自身も日々フィードバックを通じてサポートしています。
社員の成長は、会社全体の成功にも直結するため、
私はこのプロセスに非常に大きな価値を置いています。

自己評価と改善のサイクル
プロ意識を高めるためには、定期的な自己評価と改善のサイクルが不可欠です。
私自身も、経営者として自己評価を定期的に行い、
自分がどれだけプロとしての基準を守っているかを振り返る時間を持つようにしています。
また、アドバイザーやコーチより定期的にアドバイスを頂いています。
具体的には、毎月の終わりに目標に対する進捗を確認し、
達成できていない部分があれば、その理由を徹底的に分析します。
そして、次に向けてどのように改善すべきかを具体的に考え、再び行動に移すのです。
例えば、ある年、私の目標の一つであった新しい製品の発表が
予定通りに進まなかったことがありました。
この時、私は自分のプロジェクト管理に問題があったと自己評価し、
次回の製品開発ではチームメンバーとのコミュニケーションをより密に行うことを徹底しました。
その結果、次の製品はスムーズに提供でき、成功を収めました。
このように、自己評価と改善のサイクルを繰り返すことで、プロ意識はさらに高まっていくのです。
外的要因と内的要因のバランスを意識する
プロ意識を育てる上で、外的要因と内的要因のバランスを意識することも重要です。
モチベーションは内的要因に大きく依存する部分もありますが、
時には外的要因が助けになることもあります。
私自身も、自己成長への欲求やプロ意識を持ち続けるために、
時折外部からの刺激や報酬を取り入れることがあります。
例えば、新しいスキルを習得するための研修や、
成功を祝うための自己褒美を設定することなどがその一例です。
内的な要因が強い時はそれを活かしつつ、
外的な要因が必要な時には無理せず取り入れることで、プロ意識を持続させることができるのです。
このようにして、私は日々プロ意識を高め、それを仕事やチームに反映させています。
結果的に、どんな状況でもプロとしての基準を守り続けることが、
長期的な成功につながっていると実感しています。

実体験から学んだモチベーションとプロ意識の違い
私自身、20年以上経営者として働いてきた中で、
モチベーションが上がらない日や、仕事に対してやる気が湧かない時期を経験しました。
それは前述でご紹介した通りです。
それでも、やり続けられたのは、モチベーションの波に左右されず、
常にプロ意識を持って仕事に臨んできたからです。
以下に、私の経験に基づく具体的な事例を紹介します。
実体験1: 内的要因が支えた挑戦
私が初めて起業した以外の国の市場に進出したのは、
事業を始めてからまだ数年しか経っていない頃でした。
海外展開に挑戦することは、大きなリスクを伴うもので、
周りからは「まだ早い」と言われることが多かったのです。
しかし、私はその言葉に耳を貸す余裕もないほど、
自分の中で「やってみたい」、「挑戦したい」という強い内的動機に突き動かされていました。
その当時、私は現地の市場調査を一人で行い、
パートナー探しから商談まで全て自分の力で進めていました。
言語の壁や文化の違いに戸惑い、何度も壁にぶつかる中、
正直モチベーションが下がることもありました。
しかし、私は「失敗は許されない」というプレッシャーと、
「この挑戦が成功すれば、次のステップに進める」
という期待感が私を支えてくれました。
特に、成長への欲求が強かったため、
困難な状況でも常に自分を鼓舞しながら前に進むことができたのです。
最終的に、この挑戦は成功を収め、会社としての大きな飛躍の一歩となりました。
この経験から、内的な要因、特に自己成長への欲求が強ければ、
モチベーションの波に関係なく行動できることを学びました。

実体験2: 外的要因で得た一時的な成功
数年後、私の会社が大きなプロジェクトを成功させた時のことです。
新規市場での大型契約を獲得し、会社の利益は大幅に増加しました。
この成功は、チーム全体での努力の賜物であり、私はその結果を非常に誇りに思いました。
そこで私は、成功のご褒美として自分自身に高価な車を購入しました。
それは私にとって「ここまでやってきた証」でもあり、大きな達成感を感じました。
しかし、その達成感は予想外に短命でした。
車を手に入れた瞬間の喜びは確かに大きかったものの、
数ヶ月が経つとその感情は薄れ、再び次の挑戦を求める自分がいました。
この経験を通じて、外的な報酬によるモチベーションアップは一時的なものであり、
長期的に成功を持続させるためには他の要素が必要だと気づいたのです。
やはり、外的な報酬はあくまで瞬間的な満足感を与えるに過ぎず、
内的な成長への欲求やプロ意識こそが、
長期的なモチベーションを支えるものだと実感しました。

実体験3: 文化の違いに翻弄されたが、プロ意識が支えた
私がアジア某国に新規進出を決めたとき、
事前にその国のビジネスマナーや習慣について徹底的にリサーチを行いました。
しかし、現地でのビジネスミーティングは、
私の想像をはるかに超えるものとなりました。
約束の時間に遅れてくるパートナー、予定通りに進まない交渉、
そして非公式な場面での意思決定など、
日本では考えられないような事態に何度も遭遇しました。
当初、私はモチベーションが著しく下がり、
「自分にはこの国でビジネスをするのは無理かもしれない」
とまで考えるようになりました。
しかし、その一方で
「この国で成功すれば、私の事業はさらに広がる」
という期待と責任感が私を支えてくれました。
私は一度立ち止まり、感情に流されず、
冷静に現地の文化やビジネスの進め方を再度学び直すことにしました。
最終的には、現地のパートナーと信頼関係を築き、
長期的なビジネスを確立することができました。
この経験を通じて、文化や環境の違いに翻弄されることがあっても、
プロ意識を持ち続けることで乗り越えられると実感しました。
たとえモチベーションが一時的に下がったとしても、
プロとしての責任感と成長への欲求があれば、困難な状況でも道を切り開けるのです。

実体験4: リーダーとしてのプロ意識を試された瞬間
ある時、私の会社が大規模なプロジェクトに取り組んでいる最中に、
主要メンバーが家庭の事情で会社を辞めなければいけない状況になりました。
プロジェクトは進行中であり、納期も迫っている状態でした。
その時私は
「彼女なしではプロジェクトを成功させることはできないのではないか」
と強い不安を感じました。
モチベーションは急激に低下し、
正直なところ「この状況でリーダーシップを発揮できるのか」
と自分を疑った瞬間もありました。
しかし、私は経営者としてプロジェクトを成功させる責任を背負っていました。
私はすぐに他のメンバーと話し合い、彼女の業務をカバーできる体制を整え、
全員が一丸となってプロジェクトを完遂させました。
この経験を通じて学んだのは、
リーダーとしてのプロ意識が試されるのは、むしろ困難な時であるということです。
モチベーションが下がったり、不安を感じる状況でも、
プロとしての冷静な判断と責任感があれば、
チームを導き、結果を出すことができるのだと実感しました。
まとめ – モチベーションより重要なのはプロ意識
私が20年以上の海外での経営経験を通じて学んだことは、
モチベーションに頼りすぎてはいけないということです。
モチベーションが高くても、低くても、プロとしての意識を持っていれば、
常に安定した成果を出し続けることができます。
モチベーションは波があり、外的要因によるものは一時的な効果しかありません。
一方、内的な要因やプロ意識は長期的な成功を支える重要な要素だと実感しています。。
今日の記事が皆様のご参考になれば幸いです。