こんにちは、山田まみこです。
20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。
ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方
実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。
成果を出す人と出さない人、その違いはどこにあるのでしょうか?
仕事や生活において、成功を収める人とそうでない人を分ける要素は、いったい何でしょうか?
友人とそんな話をしていたときに、
「行動したか、しなかったか」の違いが大きいのではないか、
という結論に至りました。
今回のテーマは、その「行動」の重要性です。
具体的な例を交えながら、行動がいかに成功に直結するかを深掘りしていきます。
知っているだけでは足りない
物事に対して「知っている」状態と
「やっている」状態には大きな違いがあります。
新しいスキルや知識を学んだ際、その段階はまだ「知っている」にすぎません。
知識だけでは本当に理解したとは言えず、
実際にその知識を使いこなして行動に移さなければ、成果に結びつくことはありません。
「知っている」とは?
「知っている」とは、物事や対象を表面的に理解している状態です。
たとえば、新しいマーケティング手法を読んで理解したとしても、
それは単なる「知識の蓄積」に過ぎません。
実際のビジネスの現場で、その知識を応用し、
状況に応じた適切な判断を下すスキルがなければ、
成功にはつながらないのです。
具体例1:海外での事業展開と「知っている」の壁
私が海外で事業を立ち上げた当初、日本国内での成功をもとに、
同じビジネスモデルをそのまま海外に持ち込めば通用するはずだという自信がありました。
長年培ってきた経営戦略やマーケティング手法を「知っている」という状態で、
海外でもそのまま適用すればよいと考えていました。
初めての海外事業展開に向けた準備では、
これまで日本で積み重ねたノウハウを活かし、
自信を持ってビジネスプランを構築しました。
具体的には、日本国内で成功を収めた商品を海外市場に投入し、
ターゲット層に訴求する広告戦略も似たような方法を取れば、
売上は自然と伸びるだろうという見通しを立てていました。
また、日本企業特有の高品質なサービス提供や、
細やかな顧客対応もそのまま実行しようと計画していました。
しかし、現地で事業を展開し始めると、
すぐに「知っている」だけでは不十分だという現実に直面しました。
まず大きな壁となったのは、文化的な違いでした。
たとえば、現地のビジネスパートナーとの打ち合わせ一つをとっても、
日本での時間厳守を当然のこととして求めたところ、
現地では時間に対する感覚が非常に緩やかで、
予定通りに物事が進まないことが頻発しました。
私たちがスケジュール通りに進めたいと考えていた商談も、
相手が時間に遅れたり、突然キャンセルが入ることが多くあり、
その結果、ビジネスチャンスを逃してしまうことが度々ありました。
さらに、現地消費者の購買行動やニーズも日本とは大きく異なりました。
私が「知っている」日本の消費者は、
商品の品質やブランドイメージを重視する傾向がありましたが、
現地では価格が最も重要視される要因であり、品質への評価は二の次でした。
たとえば、私がこだわり抜いた高品質の商品を販売しても、
現地では「高すぎる」という反応が多く、売上が思うように伸びませんでした。
このように、日本での成功事例がそのまま現地に通用しないことを痛感しました。
また、マーケティング手法についても、現地のSNSや広告媒体の使い方が日本とは異なり、
思ったように顧客層にアプローチできなかった経験があります。
日本では効果的だったオンライン広告が、
現地ではほとんどクリックされなかったり、
SNSのフォロワー数を増やすためのキャンペーンが全く注目を集めなかったりと、
これまで「知っている」知識が全く役に立たない状況が続きました。
この経験から、ただ「知っている」だけではなく、
現地の文化や市場に応じてその知識を柔軟に応用し、行動していかなければ、
ビジネスは成功しないということを痛感しました。
現地の文化や市場特性を理解し、実際に行動しながら適応させていく必要があるのです。
たとえば、現地消費者の価格感覚に合わせた商品ラインナップの再構築や、
現地流のマーケティング手法への変更など、
試行錯誤を重ねることで、徐々に市場に適応していきました。
最終的には、現地パートナーとの信頼関係を築き、
現地消費者のニーズを理解しながらビジネスを進めることで、
当初の失敗を乗り越えることができました。
「知っている」だけではなく、「やっている」ことが成功の鍵であり、
行動を通じて学びを得て、修正していくプロセスが重要だということを、
私はこの経験を通じて深く理解しました。

理解しているだけでも十分ではない
次に、「理解している」状態について見ていきましょう。
「理解している」状態は、物事の理論や理由を深く理解していることを意味します。
しかし、それだけでは実際に成果を上げることはできません。
行動に結びつけなければ、その理解は単なる知識に留まり、結果に繋がりません。
「理解している」とは?
「理解している」とは、単に知識を持っているだけでなく、
物事の原理や理屈、背後にある論理を深く把握している状態です。
しかし、どんなに理論を理解していても、
行動に移さなければ、その理解は役に立たないのです。
たとえば、健康やダイエットに関する知識を深く理解していても、
それを実行に移さなければ何の変化も得られません。
具体例2:新規ビジネスにおけるリスク管理
起業して数年が経った頃、事業が軌道に乗り始めたこともあり、
さらなる成長を目指して新しい市場に参入しようと決意しました。
当時の私はリスク管理の重要性を十分に「理解している」と考えており、
市場調査や競合分析を通じて、リスク要因を明確にし、
それに対して備えるプランを立てたつもりでした。
しかし、その「理解」が実際の行動にどれほど結びついていたかを振り返ると、
まだ不十分だったことに気付かされました。
新規市場参入の準備段階で、私はさまざまなリスクを考慮していました。
特に、経済変動や為替リスクといった外部環境に対するリスクについても十分に認識しており、
それらが事業に影響を及ぼす可能性があることを「理解」していたのです。
そこで、競合の動向を綿密に分析し、市場の成長性や価格設定の柔軟性など、
様々な要素を考慮してビジネスプランを立てました。
しかし、実際に新市場で事業を進めると、
リスク管理が「理解」から「行動」に移っていないことが露呈しました。
たとえば、私は為替リスクについて知識を持っていましたが、
具体的な対応策やヘッジ戦略を十分に講じていなかったため、
為替レートが急変した際に予想外の影響を受けることになりました。
プロジェクトが進行中だったある日、急激な円安が発生し、
輸入原材料の仕入れコストが一気に増加しました。
この変動により、事業の収益性が大きく損なわれ、当初の予算が破綻してしまいました。
この状況に直面した際、私は事前に考えていたリスク管理のプランが
いかに甘かったかを痛感しました。
リスクを「理解」しているつもりであっても、
実際にそのリスクが現実化したときに迅速に対応できるよう、
具体的な行動プランを用意していなければ意味がないということを身をもって体験したのです。
さらに、他のリスク要因についても似たような状況がありました。
市場の競合他社の動きについての予測は立てていましたが、
実際に新たな競合が現れた際には、
競争力を維持するための価格競争やマーケティング戦略の即応性が不十分であったため、
売上が予想を下回る結果となりました。
このように、リスクを「知っている」や「理解している」だけでは、
事業の成長や安定を保つには不十分であり、
リスクに対する具体的な行動計画が求められることを痛感しました。
この経験から学んだ最も重要な教訓は、
リスク管理とは単に「理解している」だけではなく、実際に行動に移し、
リスクが現実化する前にしっかりと対応策を講じることが不可欠だということです。
たとえば、為替リスクに対しては事前にヘッジを行ったり、
予備資金を確保しておくことが有効であるとわかりました。
また、競争が激化する可能性に備え、
柔軟な価格戦略や差別化戦略を早期に策定しておくことも重要です。
最終的には、これらのリスク要因に対して具体的な行動を取ることで、
予想外の事態が発生しても迅速に対応できるようになりました。
新規市場への参入は大きなリスクを伴うものですが、
リスクを「理解」しているだけではなく、
その理解をもとに事前に適切な対策を講じることで、
より確実な成功への道が開けるのだと学びました。

「やっている」ことこそが成功への鍵
最も重要なのは「やっている」状態です。
知識を得たり理解を深めたりするだけでは何も変わりません。
成果を出すためには、実際に行動し続けることが不可欠です。
ここで重要なのは、失敗を恐れずに積極的に行動し続ける姿勢です。
失敗は避けられないかもしれませんが、
それでも行動を繰り返すことで、成功へと近づいていくのです。
「やっている」とは?
「やっている」とは、知識や理解を実際の行動に移し、
それを継続して行っている状態です。
行動によって新たな課題や改善点が見つかり、
その都度修正を加えながら進化していくプロセスこそが、成功への道筋を作り出します。
具体例3:事業失敗から学んだ行動の重要性
過去に、私は事業拡大を急ぎすぎて、大きな失敗を経験しました。
当時、新しい市場に迅速に進出することが最優先事項と考え、
事業資金を大量に投入し、現地での販売チャネルを急激に拡大しました。
市場の成長ポテンシャルに自信があったため、
早期に大きな利益を得るためにはスピードが重要だと判断し、
リスクを顧みずに行動を重視した結果でした。
しかし、その結果、複数の問題に直面し、拡大計画は大きな失敗に終わりました。
まず、最初に痛感したのは、
現地の消費者との信頼関係を築く前に市場を拡大しようとしたことの失敗です。
商品やサービスの導入が十分に浸透していない段階での急速な拡大は、
期待した売上には結びつかず、現地市場でのブランド認知が不十分な状態では、
消費者の支持を得ることができませんでした。
また、現地消費者の購買行動やニーズを十分に理解していなかったことも問題でした。
日本市場で成功した戦略が、
そのまま海外で通用するわけではないという現実を再び思い知らされました。
さらに、急速な拡大に伴い、
現地スタッフの採用と育成が追いついていなかったことも大きな要因です。
私は現地スタッフに対するトレーニングを十分に行わないまま、
すぐに実務に取りかからせてしまいました。
その結果、スタッフのサービススキルや顧客対応力が不十分で、
現地でのサービスの質が不安定になりました。
顧客からのクレームが相次ぎ、信頼を築くどころか、
むしろブランドイメージが損なわれてしまったのです。
これらの問題の連鎖により、私の事業は初期投資を回収するどころか、損失を出し続け、
一時的に事業を停止せざるを得ない状況にまで追い込まれました。
拡大に対する焦りが、慎重さを欠いた決断と行動を引き起こし、
その結果、事業が崩壊寸前にまで追い込まれたのです。
しかし、この失敗から得た最大の教訓は、「行動する」こと自体は重要ですが、
計画的かつ段階的に行動することの重要性です。
行動が目的ではなく、目標を達成するために適切な準備と戦略に基づいて
行動することが必要であることを、この経験を通じて深く理解しました。
行動を急ぎすぎることは、逆に大きな損失を招くリスクがあるのです。
失敗の後、私は状況を冷静に分析し、まずは現地の消費者ニーズを徹底的に調査し、
消費者との信頼関係を築くための段階的な戦略を採用しました。
また、スタッフの育成にも力を入れ、
現地の文化やビジネスマナーに合わせたトレーニングプログラムを整備しました。
さらに、サービスの質を向上させるための評価制度やフィードバック体制を導入し、
クレーム対応の改善にも努めました。
このような改善策を講じた結果、
徐々に現地市場での信頼が回復し、売上も安定してきました。
最初の失敗から学び、段階的に進めた再挑戦によって、
最終的には現地での事業が軌道に乗り、成功を収めることができたのです。
この経験から、「失敗しても学び続け、改善を繰り返すことで、最終的に成功につながる」
という重要な教訓を得ました。
行動することは必要不可欠ですが、その行動が計画的であり、
目標達成に向けた段階的なプロセスに基づいていることが重要です。
この学びは、私の今後の事業運営にも大きな影響を与えています。

行動することの重要性を実感する
行動することでのみ、実際に成果を得ることができます。
行動せずに知識や理解を持っているだけでは、何も変わりません。
逆に、たとえ失敗しても行動し続ければ、
次の一歩を踏み出すチャンスが生まれます。
重要なのは、失敗を恐れず、小さな一歩でも着実に進めていくことです。
まとめ
成果を出すためには、以下のポイントが重要です。
今日の記事が皆様のお役に立つと幸いです。