行動には意味がある/朝礼を行う理由とその効果

こんにちは、山田まみこです。

20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。

ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方

実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。

先日、『成果を出すための行動力とは?知識・理解を超えて成功を掴む方法』と題して、

「知っている」や「理解している」よりも、

具体的に行動していることが重要であるというお話をしました。

今日は、この「行動」に関して、さらに深堀していこうと思います。

目次

行動に意味付けする重要性とは?

先日、長年の知人であるベルギー人の経営コンサルタントAさんと会いました。

Aさんはマレーシアの日系企業を担当しており、

日本企業の習慣に疑問を抱くことが少なくないそうです。

とくに不思議に思うのが「朝礼」。

ベルギー人である彼は、

「なぜ朝礼をやるのか、その意味がわからない」

と率直に尋ねてきました。

欧米系の企業では、そもそも朝礼という習慣がないという背景があります。

そこでAさんがマレーシア法人の日本人幹部に理由を聞くと、

「昔からやっているから」「習慣だから」

という曖昧な答えが返ってきたといいます。 

私自身も、海外にある法人で朝礼を取り入れていますが、

ただの習慣ではなく、「行動には意味がある」という信念のもと行っています。

私の考えをAさんに説明し、朝礼という行動に込めた意味を伝えました。

今回は、行動には意味があるということを、

朝礼を具体例として詳しくお話しします。

具体例1:社員の士気を高め、一体感を生む朝礼

私の会社での朝礼は、ビジョン、ミッション、コアバリューの唱和から始まります。

所要時間はわずか5分程度ですが、

この時間が社員全員にとって重要な「スタート地点」となっています。

ある時、営業部のBさんが家庭の事情で悩んでおり、

会社での業務に集中できないと感じていた時期がありました。

彼は特に朝礼に対して無関心な様子で、心ここにあらずという状態でした。

朝礼で毎日ビジョンやミッションを唱和するうちに、

彼の気持ちに徐々に変化が生じている様子がうかがえました。

ある日、彼が

「自分が会社にとって必要な存在であり、同じ目標に向かって頑張る仲間がいる」

と実感できるようになった、と話してくれたことがあります。 

それ以降、Bさんは他の社員と積極的にコミュニケーションを取り、

チーム全体の士気向上に貢献しています。

朝礼が、社員一人ひとりに

「自分は会社の一員であり、重要な存在である」という意識を促すことは、

彼の姿を通しても明らかと感じた出来事でした。

朝礼での体操の様子です。

具体例2:体操によるリフレッシュと業務効率の向上

当社では朝礼の一環として「簡単な体操」を行っています。

日本でいうところのラジオ体操のようなものです。

朝礼時の運動は、単なる運動ではなく、

心身をリセットし、業務に対する集中力を高めるためのものです。

体操を行うことで血流が良くなり、

脳が活性化されるため、業務への意欲が湧く効果が期待できます。

経理部に所属するCさんのケースがこの体操の効果を象徴しています。

彼女はもともと夜型の生活リズムで、

朝は低血圧で集中力に欠ける状態でした。

朝礼の体操が導入されてしばらくすると、彼女は

「体がすっきりして気持ちも前向きになる」と実感し、

業務に入るまでの時間が大幅に短縮されました。

さらに、集中力が向上したことで作業ミスが減少し、

仕事の質という観点からも効果があったと報告しています。

このように、簡単な体操でも、リフレッシュ効果が業務効率に貢献しているのです。

朝礼では声を出したりもするため、うっすらと汗ばみます。

具体例3:朝礼を通じた新人教育と意識改革

私たちの会社では、新入社員にとっても朝礼は重要な教育の場です。

入社当初、新人のDさんは朝礼に対して

「何のためにやるのか分からない」と考えていました。

しかし、朝礼の場でビジョンやミッションを繰り返し唱和することで、

彼の意識が変わり始めました。

ある日、Dさんが

「自分がここにいる理由を理解したい」

と直属の上司に相談してきたそうです。

その際に上司は、会社のビジョンやミッションに込めた意義を説明し、

彼の仕事が会社の目標にどう貢献しているかを具体的に話しました。

研修会の一コマ:真剣そのものです。

その結果、Dさんは自分の役割と責任を深く理解し、

積極的に業務に取り組むようになりました。

今では、他の社員との関係も良好で、

彼の成長が会社全体に良い影響を及ぼしています。

朝礼を通じたビジョン共有が、

新人にとっても自分の役割を理解するきっかけになっています。

朝礼を行うことの意義

朝礼には以下のような意義があると考えています。

社員の士気向上と一体感の促進

ビジョンやミッションを共有することで、社員が一つの目標に向かってまとまる。

リフレッシュと集中力の向上

体操などの運動を通じて、心身を整え、仕事への意欲を高める効果。

新人教育と意識改革

朝礼を通じて会社の文化や価値観を新入社員に伝え、早期に組織へ馴染ませる。

朝礼は、ただの「習慣」ではなく、

社員一人ひとりの成長と会社全体の一体感を支える重要な場です。

最後に~朝礼の意味を再考し、行動には意味があると意識する

冒頭で述べたベルギー人経営コンサルタントのAさんが関わる企業でも、

朝礼には何らかの意味があるはずです。

ただやみくもに行うのではなく、その意義を社員全員で共有し、

会社全体の成長に貢献するものとして捉えることが大切だと思います。

朝礼の持つ意義を再確認し、社員全員がその意味を理解することで、

より良い業務環境と組織文化が育まれるでしょう。

今日は「朝礼を行う理由」を例に、「行動には意味がある」ことをお伝えいたしました。

全ての行動は、意識・無意識に問わず、必ず意味があります。

自分の行動の意味を考え意識することで、違った景色が広がると思います。

今日の記事がご参考になれば幸いです。

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