こんにちは、山田まみこです。
20代前半で海外起業し、現在も経営に携わっています。
ブログ『女社長の思考術』では、起業家としての経験や考え方
実践的なアイデアをシェアしていきたいと思います。
日々、さまざまな新しい情報や刺激が飛び交う中で、
「次は何をしようか?」と好奇心が旺盛すぎるあまりに、
何事も中途半端になってしまう悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
好奇心旺盛な性格は素晴らしいものですが、
目的を見失うことによって期待する成果を得られなかったり、
時間とお金を無駄にしてしまうこともあります。
今日は皆様に私の経験をもとに
『好奇心が旺盛すぎて、なんでも中途半端になってしまう理由と対策』
についてシェアしたいと思います。
好奇心が旺盛な性格とは?
好奇心が旺盛な性格とは、新しいものへの興味が強く、
常に未知の体験や情報に触れたくなる性格を指します。
仕事や趣味、日常生活においても、次々と新しいことにチャレンジしたくなり、
一つの物事にとどまっているよりも、新たな世界を探求することにやりがいを感じます。
例えば、私自身もこのような性格で、
さまざまな興味を持ちながら新しいことに挑戦してきましたが、
その中で何度か中途半端に終わってしまった経験があります。
今回は、実際に経験した3つの具体的な事例を通して、
好奇心旺盛さがもたらすメリットとデメリット、
そしてそれらをどうコントロールするかについて考えてみたいと思います。
好奇心の罠:事例1 旅行プランが定まらない
あるとき、私は友人と国内旅行を計画し、目的地を京都に定めました。
紅葉が美しい秋の季節に、京都の寺院巡りをしながら歴史と自然を堪能し、
日々の疲れをリフレッシュすることを期待していたのです。
友人とも話し合い、具体的なルートや寺院の候補をリストアップし、
さらに地元で評判の和食のお店もいくつか調べて
「ここで美味しい懐石料理を食べよう!」とワクワクしながら準備を進めていました。
ところが、旅行の2週間前にたまたまテレビで「秋田の温泉特集」を目にしてしまいました。
その番組では、秋田の奥深い山間に佇む秘湯や、
紅葉と温泉が同時に楽しめるロケーションが紹介されていました。
「温泉で心と体を癒すのも良いな…」という思いが頭をよぎり、
急に秋田の温泉旅行への興味が膨らんできたのです。
もともと温泉が好きだった私は、気がつくと秋田の温泉地の情報を調べ始め、
京都の計画を後回しにして「秋田で温泉も悪くないかも」と計画を立て始めていました。
しかし、結局京都と秋田のどちらも捨てがたく、
どちらにも決めきれないまま日程が迫り、
最終的に「どちらかに絞らなきゃ」と急いで予約をしようとしましたが、
肝心の宿がどちらもすでに満室で予約が取れなくなっていました。
その結果、急遽妥協して近隣の温泉地に行くことにしましたが、
どこか物足りなさが残り、心から楽しめなかったのです。
この経験から、「目的を絞ることの大切さ」を改めて痛感し、
次回からは一度決めた目的地には全力で向かおうと誓いました。

新たなチャレンジと中断:事例2 資格取得の挫折
私は仕事でのキャリアアップを目指し、
英語力を伸ばすことが重要だと考えて英語検定試験の勉強を始めました。
最初の1か月は毎日しっかりと勉強時間を確保し、
ボキャブラリーの増加やリスニングの向上にも自信がついてきたところでした。
「これなら順調に目標スコアに到達できそうだ」と感じ、
勉強のモチベーションも高まっていました。
ところが、ある日SNSで
「これからはデザインスキルが求められる時代」という記事が目に留まりました。
その記事には、デザインスキルがビジネスにも役立つ多才なスキルであることや、
プレゼン資料の作成などで他と差をつけるためのテクニックが紹介されており、
ビジュアル表現に興味が湧いてしまいました。
「英語だけでなく、デザインスキルも身につけられたら仕事の幅がさらに広がるかも」と思い立ち、
オンラインのデザイン講座を申し込むことにしたのです。
最初は英語とデザインの勉強を並行して行おうとしましたが、
次第にデザインの方が楽しくなり、英語の勉強が二の次になってしまいました。
結果、どちらも中途半端なまま進捗が遅れ、気がつけば英語試験の受験日は目の前。
最終的には目標のスコアに届かず、失敗に終わりました。
この経験から、
「目標を決めたら他に心惹かれるものがあっても優先順位を明確にし、
ひとつのことに集中することの重要性」を学びました。

キャリアの模索と迷走:事例3 複数の職場を経験して
就職したばかりの頃、私は営業職に就いていましたが、
仕事をする中で「マーケティングにも挑戦してみたい」と思うようになりました。
顧客ニーズを掘り下げ、商品の販売戦略を考えるマーケティングに興味を持ち、
上司に相談して異動を希望したところ、マーケティング部への異動が実現しました。
初めは新しい分野への挑戦にやりがいを感じ、
顧客データの分析や広告戦略の企画に熱心に取り組みましたが、
今度は「人事部での社員研修にも興味がある」と思い始めました。
その後、タイミング良く人事部への異動の機会が巡ってきたため、
今度は社員研修の企画や人材育成のプログラム開発に携わることにしました。
社員の成長を支援する仕事にはやりがいを感じましたが、
短期間での異動を繰り返したことで、どの分野でも専門性を積み上げることができず、
スキルが中途半端な状態になってしまいました。
結果、どの分野でも「一人前の実力」と言えるほどの知識やスキルを習得できず、
自信も失ってしまいました。
この経験から、「好奇心旺盛であることはキャリアの幅を広げる一方で、
専門性を高めるためには一貫性のある行動が必要である」という教訓を得ました。
複数の分野を経験したことで、自分の興味や適性が明確になったことも事実ですが、
安定した専門性を築きたいと感じるようになり、
キャリアパスを見直すきっかけとなりました。

好奇心と向き合い、コントロールする方法
好奇心旺盛であることは決して悪いことではありませんが、
行動をコントロールし、目標を達成するためにはいくつかの工夫が必要です。
以下に、好奇心と向き合いながら物事を中途半端に終わらせないためのポイントを挙げます。
目的を明確にする
物事を始める際には、まず「何のためにそれを行うのか」を明確にしましょう。
例えば旅行の例では、「リフレッシュするため」「観光地の魅力を堪能するため」
といった具体的な目的を決めることで、
途中で迷いが生じた場合にも最初の目的に立ち返りやすくなります。
タイムリミットを設ける
次に、行動に期限を設けることが有効です。
期限があれば、目的達成までのスケジュールが明確になり、
次のステップに進むかどうかを判断しやすくなります。
資格取得の例でも、「1か月で基礎を完成させる」といった期限を設けることで、
新しいことに興味を抱いたときにも、一つの目標に専念できるでしょう。
他者の意見を取り入れる
自分自身で物事を進めると、どうしても偏った判断になりがちです。
他者に意見を求めることで、新たな視点を得られ、目標を見失わずに済みます。
キャリアの例でも、周囲の意見を取り入れることで、
一貫性のあるキャリアプランを描きやすくなりました。
まとめ-好奇心旺盛な自分を成長の原動力にする
好奇心旺盛な性格は、個性であり、発展の可能性を秘めた力です。
しかし、その力を効果的に使うためには、
自分の行動をコントロールし、一貫性を持って目的に向かうことが必要です。
これを実践するためには、まず「目的を明確にし、行動に期限を設ける」ことが重要です。
私自身もさまざまな経験を通して、
自分の好奇心と向き合いながら、成長に役立てる方法を模索してきました。
好奇心が引き起こす迷いや中途半端さを乗り越えることができれば、
新たなチャレンジがさらに豊かな未来を拓くでしょう。
今日の記事が皆様のお役に立てれば幸いです。